いきなりですが、「お盆っていつからだっけ?」と質問されたら、ほとんどの人は「8月の2週目くらいだよね」と答えるんじゃないかと思います。僕もその1人ですね(笑)
しかし東京などの一部の地域では、『お盆=8月じゃない』という噂もあるんですね。となると「お盆休みも違ってくるの?」など色々と疑問が出てきちゃいますよね・・^^;
長期休暇もある身近なお盆なので、「日本人として知らなきゃ恥ずかしいかな?」と勝手に思ったので、詳しく調べてみました!
- ズバリいつ頃から始まるの!?
- 地方はまた違うスケジュールなの?
- 東京が7月に行っている本当の理由
- 有力な説が納得な件
- 8月と7月はどっちが多い?
- 8月のイメージが強いワケって何なの?
- どっちが正式な日にちなの?
なども紹介しているので、夏の代表的なイベントについて知っちゃいましょう!^^
東京のお盆はいつから?
まず結論から言いますと、東京の大部分では8月の15日頃がお盆の期間とされています。
一般的な時期なので分かりやすいですが、ただ現在になっても、一部の地域では7月の15日頃にお盆行事を行っているトコもあるんですね!
具体的なスケジュールはこんな感じ。
東京の一部の地域
- 7月13縲鰀16日の4日間
- 7月13縲鰀15日の3日間(こちらは少数派)
ちなみにですが、7月のお盆の事を『東京盆』と呼ぶ事もあります。
日本の中心地なので、この呼び方は分かりやすいですが、一般的じゃない7月の方なので、勘違いしないようにしたいトコですね・・^^;
地方の場合
- 8月13日縲鰀15日の3日間
- 8月13日縲鰀16日の4日間
- 8月20日頃
- 8月1日頃
15日前後は、通称『月遅れの盆』と呼ばれている一般的な日程ですが、「具体的にどの地方がコレに当てはまるのか?」は、後ほど紹介して行きますね!^^
そして、「エッ?東京はそうなの?また何で7月にやってるの?」と疑問に思っちゃいますよね。その理由を探って行きたいと思います!
7月になっている理由は何?
お盆の歴史は古く旧暦の時代から続いているのですが、もともとは『中元節』にあたる、旧暦の7月15日に行われていた行事になります。それが時代の流れと共に新暦に変わり、8月に移行した事によりお盆シーズン自体も移行したというワケですね。
流れとしてはこうなります。
- 昔は旧暦の7月15日がお盆だった
- 旧暦が終わり新暦に変わった
- それに伴いお盆も8月15日頃になった
コレによって日本中のほとんどの地域では、僕らがよく知っている8月に行われる事になったのですが、まだ一部では旧暦の月日がそのまま新暦に移行したというワケです。
東京の一部の地域はそれにあたっているんですね!
ちなみに明治5年12月から新暦(太陽暦)に変わったのですが、旧暦は月の満ち欠けをベースに日数をカウントしていくので新暦とズレが発生するため、廃れていったという説が有力です。
割合的にはどの位なの?
ただ20%と少数派ながら、
- 北海道
- 東北地方(山形・福島)
- 関東地方(東京の一部・埼玉・千葉・神奈川)
- 東海地方(静岡・愛知・岐阜)
- 北陸地方(福井)
- 九州地方(佐賀・熊本)
- 沖縄・奄美地方
という感じで、幅広く全国各地で行われているんです。
中国地方・四国地方にはなかったというのも、興味深いですね。。そして同じ都道府県内であっても都市部と地方部では、違うというケースもあるとの事なので、詳しくはその地域に住んでいる人に聞くのが確実そうですね!
何で東京は旧暦スタイルなの!?
先ほど暦が変更になったのでお盆シーズンも移動したとお伝えしましたが、では何で大都会の東京で、そのような風習が残っているんでしょうか?
いくつか説があるのですが、1番有力なのがコチラ。
- 暦が新暦に変わってから、東京都側であらゆる行事を積極的に新暦ベースで行ったから
そのため、定着するスピードも早く、あっという間に浸透していったんですね。確かに一気に進められたら、それに従うしかなくなりますモンね(笑)
続いては、こんな説もあります。
- ①地方と東京であえてお盆シーズンをズラす事によって、親戚みんなが集いやすくした
- ②その結果スケジュール的にも余裕を持って、祖先の霊を供養出来る
確かに行事の1番の目的は、僕らの元に帰ってくる祖先を迎えて、供養してまた送り出すいう部分なので、コレは納得出来ますね縲彌r
その他にも『農作業の繁忙期と被らないようにするため』という説もありましたが、コチラも今以上に農業と深いかかわりがあった時代にはありそうな理由です。
東京は日本を代表する都市部でのため農業とは関係性が薄かったので、7月のまま残ったと考えるのも、自然ですよね^^
8月のお盆がメインになった理由は何!?
全国的には圧倒的に8月に行事を行うイメージがありますが、それには戦後のとある記念日が関係していたんです。それがコチラ。
- 8月15日が戦没者慰霊の日に定められた
第2次世界大戦は日本という国を上げて行っていたので、もちろん全国規模なワケですが、そのタイミングで先祖を供養する日を一緒にしちゃったんです!分けて行うよりも同日に出来た方が、僕ら国民としても利便性は高いですからね。
不便だった旧暦から移行へ・・・
当時の日本の大部分だった農村地域では、
- 忙しくなる農繁期にかぶっていた
- 梅雨シーズンで大雨に見舞われていた
という農村の人達の生活を改善するというという側面からも、8月の月遅れの盆へと切り替えが進んでいったワケですね!
ちなみにですが、今だに8月の行事を『旧盆』と呼んでいるのは、この頃の名残が残っているからと言われています。
そして、帰省すると言ったら心配になるのが、「いくら包めばイイの?」という点。お義母さんや周りの目が気になってしまいますよね縲彌r
その際、「本家かどうか?も重要になってくる」って知ってました!?コチラからまとめていますので、どうぞ!
どっちが正しい日程なの!?
正しいの定義にもよりますが、本来の意味に近いのは旧暦の方になると言えます。
というのも、お盆は先祖を供養するための儀式である『盂蘭盆会(うらぼんえ)』の事を指すのですが、この儀式が行われるのが旧暦の7月15日頃なんですね!
由来のエピソードとは!?
つまり、『お盆=苦しんでいる霊を助けるために供養を施すという行動』というワケ。
話しを戻すと、もともとはそういう意味があるので、正しいのは旧暦という事になります。
よく考えてみれば、お盆の時期に両親の実家などに帰省するのも、おじいちゃんおばあちゃんにへの子どもや孫の顔見せ的な部分もありますが、家族みんなで先祖の霊をお迎えするという、行事的な意味合いも含まれていますしね!
そして序盤でサラっと紹介しましたが、中元節についても調べてみました。
中元節って何!?
『中』という言葉がついていますが、1月と10月にも『上元節』と『下元節』も存在してるんですね!まとめてみると、
- 上元節 ⇒ 1月15日
- 中元節 ⇒ 7月15日
- 下元節 ⇒ 10月15日
という感じですが、道教に深く関係しており、3日をまとめて『三元』とも呼ばれています。
内容はと言うと、家庭や店先などにお供え物をして霊を慰めるという、日本と非常に似ているしきたりがあるんですね!
日本独特の行事だと思っていましたが、国を越えて行事が繋がっているというのも、なかなか興味深いですね縲彌r
まとめ
という感じで、東京のお盆はいつからなの!?について詳しく見てきましたが、古来より続いている伝統ある行事だけあって、なかなか日本文化の深い部分までかかわっている事が分かりました。
知りたいのは「何で8月と7月の2つ存在してるの?」という、スゴいシンプルな疑問なのに、旧暦や釈迦の話しに行き着いたのには、正直ビックリしましたけどね・・^^;
ただどちらの月に迎えるとしても、忘れちゃダメなのは、こうやって今の自分がこの世に存在しているのは、今は亡き先祖のおかげと再認識する事なんじゃないかなと思います。僕らは毎日バタバタ過ごしているので、一年に一度位こういう行事を通して、祖先に感謝するというのも素敵ですよね^^
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