盲腸(虫垂炎)になると、違和感や痛みが出てくるので病院にかかると思いますが、すぐに手術出来ない場合は、薬物治療をするケースもあります。通称『散らす』という行為ですね。
一般的には、『盲腸=手術をする』というイメージが強いですが、抗生物質によって患部の炎症を緩和させる、という効果があります。
ここで気になるのが、「散らす時って食事はどんな感じなの!?」という点。もちろん、いつも食べてるようなのは無理だよね?というのは、何となく分かりますが、実際のトコロどうなんでしょうか?
- ズバリ食べ物はどうする!?
- 何も食べれないってマジ?
- 具体的には何を食べる?
- 絶食をする3つの理由・・・
- リアルな体験談って何?
- 退院後の注意点はあるの!?
- 入院は必ず必要!?
- 再発リスクが高いって本当?
- 散らすメリット&デメリットまとめ
- 手術をするのとどっちが良いの?
- 管理人はどう思う!?
などもまとめていますので、気になる部分を知ってモヤモヤを解決しちゃいましょうー!
盲腸で散らす時の食事ってどうなの?
まず薬で対処出来るかどうかは、ケースバイケースになるのですが、
- 既に激しい痛みが発生している
- 腫瘍が出来ているなど、症状が重い
という場合は症状が進行してしまっているので、薬で散らすことが難しいケースもあります。
『カタル性虫垂炎』と呼ばれる、初期の段階には有効ですので、まずは専門医に診てもらい判断してもらう感じなります。
初期症状は見逃しやすかったりするので、知識として知っておきたいトコです!
何も食べれないって本当なの?
まず結論から言うと、薬物治療をする場合は、通常通りの食事は控えることになるので、いつも食べているようなご飯は食べれなくなります。
基本的には絶食と言われる『全く食べれない状態』になり、食べれるとしても、消化しやすいおかゆなどになります。
ネーミング通り全ての食事を遮断する方法ですが、これがなかなかハードなんですね・・^^; 普段からよく食べる人ほど辛いという意見もあります。
具体的な流れは!?
まず絶食期間は程度によりますが、だいたい3日間くらいが一般的です。その後は、
- 炎症が収まった場合 ⇒ 点滴を抜いて流動食がスタート
- 収まらない場合 ⇒ 絶食を続けながら点滴を続ける
そして流動食を取り始めてそこでも問題なければ普通食になって、痛みが全くなければ、はれて退院になるという流れになります。
「痛みがなくなっているか?」がポイントで、炎症反応が落ち着かなれけば、点滴などの投薬を続ける必要がありますし、もちろん食事も食べれなくなるワケです・・^^;
そして次に、絶食する理由としましては、コチラの3つが挙げられます。
- 抗生物質は点滴で行うから
- 腸を休めれるから
- 食べることによって腹痛が強くなる
それぞれ詳しく説明していきますね!
①抗生物質は点滴で行う
薬での治療は、大きく分けて、
- 飲むタイプの内服薬
- 点滴タイプ
の2種類に分けられますが、効果が早くて体的にも良いのは点滴タイプになります。
内服薬を飲むとすぐに全身に回るのではなく、一旦腸で吸収された後に効き始めるので少し遅いのですが、一方で点滴の場合は、直接血管から取り込めるため、有効成分の摂取が非常に早いワケです!
更に、飲んだ場合はどうしても栄養分の吸収率が下がってしまうのですが、点滴の場合はダイレクトなので100%まるまる吸収出来るというメリットもあるんですね!
絶食にプラスして即効性のある点滴を行うことで、回復を早めれれるワケです^^
②腸を休める
何か食べ物を食べると胃を通って腸に辿り着くので、それを腸が吸収しようと活発化してしまい、負担がかかってしまうことになるので、何も食べないことで休めてあげるという事が大事になるワケですね。
通常の状態であれば問題ないのですが、炎症で弱くなっている腸には相当の負荷がかかってしまうんです。。
なので気持ち的には、「いつも頑張ってくれてるから、ゆっくり休んで治療に集中してね!」というイメージで良いかなと思います^^ 休息は大事ですからね〜
③腹痛が強くなる
腸が活動することによって炎症がより進んで、かなり悪化するリスクもあります。痛みが酷くなるワケですね。。
酷い場合ですと、穿孔(せんこう)と呼ばれる腸内に穴が空いた状態になるのですが、この際に食べ物が腸内にあるとそこから漏れ出す可能性も考えられます。
腸内を空っぽにしておくことで、それも防げるというワケ。
ちなみにですが、盲腸に限らず一般的な手術でも直前の食事はNGになるので、そう考えたら我慢するしかないという感じですね・・^^;
友人のリアルな体験談!
夜も腹ペコ過ぎて寝付けないし、立ち上がろうとすると貧血みたいにフラフラする。とも言っていました・・^^;
なかなかリアルな内容ですが、体験談としては非常に参考になるなと!
色々食べることが好きな僕としてはかなり辛いですが、大事な体のためなので我慢するしかないですね・・(笑)
退院後の食事はどうすれば良い!?
医師の判断や症状によっては、流動食に近い食事(おかゆ+油抜きの野菜など)のまま退院するケースもありますが、その場合は退院した後の食べ物ってどうなるんでしょうか?
医師には、「消化の悪いモノや、刺激の強い辛いモノ、脂っぽいものは避けてください」と言われることが多いですが、徐々に慣らしていくしかありません。大体1週間くらいかけて調整していくみたいですね!
いきなり食べてしまうと、胃や腸もビックリしちゃうので、いつも以上に気を使ってあげてくださいね。
散らす場合も必ず入院する必要はある!?
普段サラリーマンをしている人などは、入院となると「出来ればしたくない・・」と考える人が多いと思いますが、実際はどうなんでしょうか?
答えとしては、ケースバイケースによると言えますが、基本的には入院することが大半です。
なぜなら絶食をしても安心な環境を作れるから。最低3日の間は絶食をするのですが、場合によっては飲み物もNGということもあるので、そうなると脱水症状になりかねないんですね・・^^;
それに加えて安静にしておく必要もあるので、医師が入院を勧めるのは自然なことなんですね〜
再発リスクが高いって本当なの?
症状の程度などケースバイケースですが、一般的には全体の5〜10%ほどの人が再発すると言われているんですね・・^^;
この数値が高いか低いかは人それぞれかと思いますが、よく担当医と話しあって決めることが大事なのは間違いありません。
細かくいうと『散らすという行為』は、根本的な治療法ではなく一時的に治めている状態という表現が近いので、慢性化してしまうと、他の病気にかかったりして体調が悪くなった時に再発するリスクが高まるワケです。。
次にコチラも見ていきたいと思います。
散らすメリットって何なの?
- 手術の跡が残らない
- 手術のタイミングを先延ばしに出来る
- 精神的なハードルが低い
などがあげられますが、手術経験が一度もない人からすると、お腹にメスを入れて処置をするというのはかなりハードルが高いので、薬治療の場合はそういうメリットもあると言えますね〜
普通に怖いですモンね・・^^;
デメリットって何?
- 多少の再発リスクがある
- 体への負荷が大きい
- 手術の難易度を上げてしまう
- 入院期間が長くなるケースもある
- 何回も出来ない
先程も説明したように、薬を使って色んな炎症を抑えている状態と言えるので、回数についてはそう何度も出来ないのが一般的。年齢や進行具合にもよるのですが、あくまで腫れや痛みを抑えるので繰り返す事で効果も薄くなっていくケースもあるんですね。。
こうやってリストアップしてみると、デメリットが多いようにも感じますが、それぞれ事情もあると思うので、これらをふまえて冷静に判断して欲しいなと思います。
結局、手術と散らすのはどっちが良い!?
普通に気になるこの疑問ですが、実は昔から色々と議論されている話題になります。
もともと虫垂は何も役に立たない部分なので、手術をしてスパっと切ってしまっても問題ないと言われてきました。薬だと再発率が高いというのもあって、その方が効率的だということですね。
しかし最近では、盲腸内にあるリンパ組織の働きが腸内環境を整える作用がある説が出てきているので、むやみに切除するモノじゃないという医師も!
具体的には、腸内細菌の数を整えてバランスを取ることによって食中毒も防いでくれるというんですね。マウスを使った実験でこのような結果が得られたみたいですが、「ネズミの虫垂は巨大だから、人体とはまた違う」など色々と反論はあるみたいです・・^^;
管理人の意見!
明らかに切って問題があるのであれば、分かりやすい形で続出して問題になっているはずですし、実際そういう話しも聞かないので、仮に影響があったとしても気にするレベルじゃないのかな?という感じです(笑)
あくまで僕の意見ですので、参考程度にとどめておいて欲しいなと思います!
まとめ
薬で散らした際の食事について詳しく見てきましたが、やはり虫垂へかかる負担を考えたら、絶食をせざるを得ないということが分かりました。
健康なうちは何でも食べれるのが当たり前なので、特に有り難みを感じないモノですが、こういう時って、もう別格に感じちゃいますよね〜僕も大腸内視鏡検査をした時にそれを感じました!「最初に何を食べてやろうか・・・」という感じでした(笑)
繰り返しになりますが、担当医とよく相談したうえで、もろもろ決めてもらえればと思います!以上、参考になれば嬉しいです^^
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